会計系のオーストラリアの大学・院を目指す人たちのための準備方法 | セール情報大好き

会計系のオーストラリアの大学・院を目指す人たちのための準備方法

「オーストラリアの会計大学・院ってどのくらいのレベルのことやるの?」

「オーストラリアの会計大学・院に行きたいけど、どのくらいの準備をしておけばよいのだろうか」

どうもこんにちは!尾崎(@s4224945)です。

こんな風な疑問にお答えしたいと思います。

オーストラリアの大学・院で学べる範囲ってどのくらいのことを準備をすればいいかよくわかりませんよね。

そもそも入ったはいいもののドロップアウトなんかしたらシャレになりません。

1教科が40万とか50万かかるオーストラリアの大学でそんなにミスもできないわけです。

こんな風な思いを解決できるのが今回ご紹介する記事です。

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本記事の内容

実際にオーストラリアの大学院に行った私が、このあたりの範囲をやっておけば対応しやすい、単位を取りやすいというところを紹介していきます。

※基本的に大学院を前提にお話しします。

まずは一番大事な会計系の準備

会計の大学・大学院のコースをいくとしたら、まず確実に避けられないのは会計の勉強をすることです。

まあ当たり前なんですけど、苦手な人もいるので事前に簿記の知識くらいは頭に入れておいて、合うか合わないかくらいは知っておくべきだと思います。

「大学・大学院にいくんだからそれまでに勉強することなんて意味ないじゃん?」

という意見もちらほら聞いたこともありますが、私は「絶対に事前知識をいれておくべき」だとお勧めします。

やはり専門科目のために、事前に日本語で概念や原理などをわかっておくことと、理解して腹に落とせておくことで、実際に授業を受けた時の解釈の度合いがかなり変わってくるのです。

基本的にはTACの簿記対策から簿記2級や1級を取得できていれば全く問題ないでしょう。

簿記2級までを勉強すると知識でカバーできかなり良い準備になる

で、具体的にどういうことかというと、基本的に大学院での単位というのは会計系科目(簿記系科目)が4教科くらいを取ることになります。

多少増減はするかと思いますが、それでも多くて6教科くらいです。

この中で基本的に4教科の内訳は下記になります。

  1. 基礎簿記
  2. 財務会計
  3. 管理会計
  4. 連結会計

この4教科をクリアしなければいけないのですが、簿記二級でカバーできる範囲はかなり多いです。

基礎簿記はほとんど2級の範囲でOKですし、財務会計も30%くらいはカバーできる可能性があります。

管理会計は40%くらいカバーできます(しかし残りの60%が結構きつい)。

連結会計も何となく少しは本支店会計の部分が分かればぼんやりとつかめてきます。

なので、日商簿記2級の範囲をカバーしていることは相当重要なんです。

私も実際この2級の範囲はカバーしていたので、意味不明ということになることはありませんでした。

というわけで、日商簿記2級の勉強をしておくことはかなりお勧めの準備といえます。

TACの教科書をしっかりと行っていくことがかなりおすすめです。

実際にはTACから出ているこの辺りの教材を使って勉強しておくことがいいと思います。

それでも難しいと思う人はTACのビデオ講義でもいいので、聞いておくことをお勧めします。

理解度を測るために日商簿記2級の試験を受けてもいいです、てか受けろって感じです。

簿記1級の範囲をカバーできれば会計系で困ることはほぼない

ちなみに日商簿記1級はかなり難しい部類に入りますので、わざわざ試験を受ける必要はありませんが、簿記1級の範囲をカバーして理解しておくことでほとんどオーストラリアの大学・院のレベルはカバーできることになります。

実際少し違うところがあったりしますので、全部とはいきませんが、日商簿記1級=ほぼ日本の会計論点となる基本的な部分となりますので、相当の部分を理解できたと同義です。

(実際にはもっと上というか会計士試験を受けるにあたって難しい部分は山ほどでてきますけど・・)

そこで言いたいのは、オーストラリアの論点をしっかりと知っておくことで、日本の会計制度とオーストラリアIFRSの制度がどう違うのか?

どんなところをオーストラリアIFRSというものは重視しているのか?みたいなことを知ることができます。

個人的には面白かったのは「農作物の収益認識」を授業中で一回やったことですw

もちろん日商簿記1級を取得していればその人はパーフェクトだと思いますけど、知っておくことだけでも十分だと思います。

税効果会計とかを英語で理解するのはだいぶ時間がかかります・・・

一番のネックは連結会計

特にカバーしづらいのは連結会計の部分です、普通の試験範囲だけでもかなり理解するのが大変ですが、何よりも試験が3時間ぶっ通しとかでやらないといけないのが面倒です。

1問解くごとに1時間くらいかかる試験ですので、練習するだけでも相当疲れます。

問題文も読み違えないように進めていくのも大変なものです。

日本の日商簿記1級の範囲をしておけばEquity Accounting, Joint Venture, Liquidationなどの範囲が出てきてもおそらく対応できるかと思いますが、それでも連結会計というのは計算間違えもしやすいですし、とても大変な範囲です。

逆にここさえ突破できれば、会計系の科目はクリアできるも同然です。

次に多く受ける法律系や経済系、ファイナンス系の準備

続いてはその次に勉強することが多い法律系、経済系、ファイナンス系の準備の準備についてです。

法律系科目は対策するのが少し難しい

法律科目は大まかにビジネスロー、コーポレートロー、タックスの3つに分かれます。

コモンロー体系に分かれるオーストラリアの法律ですが、それが一番出てくるのがビジネスローです。

法律学科だったりすると聞いたことあるので少しは身近かもしれませんが、まあ最初はどんなふうに答案書いたらいいかわからなくて右往左往してしまうかもしれません。

個人的にはビジネスローは大した躓きはなかったので良いですが、日本の体系とは根本が違うので少し迷うかもしれません。

あと判例が日本のものとは当然違うので、ある程度どの判例がどのような名前だったかは理解しておく必要があります。

コーポレートローは日本の会社法に相当するものです。

日本の会社法を知っている人だったら、少し違いとかを学んでおくことで結構理解をするのが容易だと思います。

ただ、法律系科目特有の試験の解答が死ぬほど長くなってしまうという事象があったりするので、試験はめっちゃくちゃ難しい傾向にあります。

それでも法律系の学科ではないので、ある程度は手を抜いてくれますが・・

これがパスできなかったらどうしようと一番不安になった科目でした。

タックスも日本の税制とは全く違うものがでてきます。

オーストラリアの大学・大学院で勉強するタックスはいくらdeduct(控除)できるのか?

みたいなところを問われる問題が多かったです。

一番そこが論点になるところなのでしょうね。

他にも挙げればきりがないですが、酒税やGSTやら色々な計算がでてきます。

計算をしたうえで、これは条文いくつに書かれている算定方式により・・・このような金額になる。

といった答え方をする問題が多いです。

肌に合っていたのかタックスは個人的には苦戦した覚えはあまりなかったです。

ただ、このタックスの授業は結構フェイルレート(パスできない確率)が私の行っていた大学では高く50%くらいしか受からなかったそうです。

日本の参考書だと役に立たないものが多いです。

参考書は会社法だけは事前にある程度は頭にいれると整理されるかもしれません。

経済学の科目は日本で学ぶより簡単

経済学を会計のコースでは選ぶことになることがあるかと思います。

基本的なミクロ・マクロ経済学を基礎コースとして勉強する大学がほとんどで、そこでさらにもっと踏み込んだマクロ経済学を勉強することもあります・・・が

実際に勉強してみると、微分積分を使った計算とかもないので、オーストラリアの大学・大学院で勉強する場合、結構日本に比べるとイージーです。

ただたんにエッセイやら試験の時に英語で書かないといけないのが面倒なだけで、ミクロマクロ経済学の根本は日本語で勉強しても変わりません。

わかればいいので、旧版の卵?の絵をかいてあるやつでもいいかもしれません。

私はこの卵の絵が書いてあるのを参考にしたら大学院の経済学は楽勝でしたw

このらくらくミクロ・マクロ経済学の本は良書です。

ファイナンス系の科目もできれば勉強しておくといい

ファイナンスは財テクとかを言っているわけではなくて、

「○○のプロジェクトをするには○○くらいのお金が必要だ!じゃあどのくらいの試算で〇年先のプロジェクトをするので資金が・・・」

みたいな問題を解決するためにする勉強です。

または、Time Valueに関する問題が基礎的な問題ですね。

で、これがベーシックなファイナンスになります。

計算が苦手なくせに私はこの授業をノーヒントで行ってしまったため、とても苦戦しましたw

logの計算とかもすっかり忘れていて、これってどうやってやるんだっけ・・・と思って後輩にスカイプして教えてもらったりとしたかなり最悪の人間ですねw

問題がついているのがベストですが、どういった理論があるのか(ブラックショールズ方程式とか踏み込んだものは基礎的なところではやりません)は理解しておくといいかもしれません。

コーポレートファイナンスという分野でブラックショールズ方程式などの踏み込んだものをするのだと思います。

コーポレートファイナンスに関しては私は授業を受けたことがないのでわかりませんが、2年単位で勉強する場合はコーポレートファイナンスも勉強する大学があるので、認識しておきましょう。

その他、IT系や統計学系の準備

残りはITや統計学、監査論などです。

ITに関しての準備

IT知識に関してはかなり広範囲の勉強を浅くひろーく勉強しました。

HDDやPCの中身、ネットワーク(LANとかWANとか)の知識を問われる問題もありましたし、フレームワーク(ポーターの戦略論)とかもありました。

これに関してはお見せして笑えるくらい範囲が広かったので、かなり苦戦した覚えがありますw

統計学に関しての準備

統計学は慣れてきたら結構試験自体は簡単だったんですけど、なかなかこれが慣れるまではかなり苦戦しました。

中央値とか母数とかそういった普通のところだったら私でもすぐわかりましたが、信頼区間とかになってだんだんと統計学らしい単語が出始めると、それまで触れてこなかった私として大変でした。

特に定型文のように95% confidence interval ・・・とかなったときには「何言ってんだよ」って感じだったので、結構苦労しましたw

統計学は基本的にとても面白い学問で、日本語でしっかり勉強しておけばよかったなと思いました。

監査論に関しての準備

監査論についてはたまたま先生が楽な先生だったため、あっさりと終えることができました。

ここは日本語の書籍でできるかわかりませんが、できれば対策したかったなぁ・・あまり覚えてないし。

というくらいのところです。

USCPAの教科書とか見ても、若干違うだろうし、、、難しいところです。

オーストラリアの会計大学・院の準備まとめ

こんな感じで、結構半分以上の教科は日本語で勉強できるのです!(日本語ってスゴイ!)

と思いました。

最初に勉強を日本語でしておくことで、大学院で勉強するときにもついていきやすくなるので、変なプライドを持っていない限りは先に勉強をできる限りしておくことをお勧めいたします。

ブレイクや入学前にある休暇期間を使って、日本語でざっとでいいので勉強しておくとよいでしょう。

ブレイクや入学前に現地の教科書を使って勉強してもいいですけど、効率が半端なく変わります。

私はどれだけリーディング力があがったとしても日本語の理解度には到底かないませんでした。

これを見て大学・大学院に行く時の不安が解消されるとうれしいですね。

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