オーストラリアのTAFE留学とは?TAFEの初歩からメリットまでを紹介。

どうもこんにちは!オザキ(@s4224945)です。

オーストラリア留学を調べてみると出てくるTAFEという言葉、聞いたことありますでしょうか?よく出てくるものの、一体どのようなものなのか?何ができるのだろうかと思う方も多いかと思います。

簡単に言うとTAFEというのはオーストラリアの専門学校で、現地では人気のある教育機関として知られています。職業訓練ができるとあって、現地のオーストラリア人には人気があり若い人から年配の方まで通っています。

大学よりも費用が抑えることがきますし、大学への編入などもできるフレキシブルな教育機関のため、留学の選択肢として入れることができます。

TAFEについて知りたい方にTAFEのこと、メリットなどを紹介しますのでぜひとも見ていってください。

オーストラリア留学でよく聞くTAFE(テイフ)とは?概要、特徴、入学条件を一挙にご紹介

TAFEは大学の理論的なものよりもむしろ、実践的な職業訓練が受けられる教育施設として存在しています。

そもそもTAFEとは?

TAFE(テイフ)とは、Technical and Further Education略称で、オーストラリア公立の専門学校を示します。

TAFEは、オーストラリアの州が資金調達から運営をしており、オーストラリア全土で100校以上ある教育機関です。留学生よりもむしろ現地のオーストラリア人が90%を占めているほどローカル色が強い教育機関です。

TAFEは理論や概念などを学ぶ大学/大学院とは異なり、TAFEではより実践的なスキルや知識を学ぶことができ、即戦力を身に付けることができることに主眼が置かれています。実務的な教育を提供しているとあって、各産業界と連携して実地研修も行われているため、オーストラリアで働きたい人にとっては働き口を探すことにもつながり、チャンスとなります。

学生だけでなく、社会人もキャリアアップのため、実践的なスキルを身に着けるために勉強をしにくることもあります。

TAFEで学べる分野

TAFEでは大学よりも学べることが多いのではないかと思えるくらい、多くのことを学ぶことができます。
以下はその一例です。

・ホスピタリティ&ツーリズム
・ビジネス
・アート&デザイン&映像&メディア
・コミュニティサービス&教育
・動物&水産・漁業
・医療&看護
・美容&健康
・コンピュータ&IT
・園芸&農業
・建設&エンジニアリング
・環境&科学
・海事&船舶
・調理&食品
・ファッション
・ワイン、アボリジニ、馬学

ビジネスの分野だけではなく、このように多種多様なコースがあります。
大学に行く前のパスウェイとして授業を受けることもできます。大学で学びたい専門の授業をTAFEで取って、その単位を持って大学でさらに勉強をすることができます。

TAFEで取得できる資格

Certificateの種類 取得期間目安
CertificateⅠ 数週間~6ヶ月
CertificateⅠ 数週間~6ヶ月
CertificateⅢ 6ヶ月~1年
CertificateⅣ 6ヶ月~1年
Diploma 1年~2年
Advanced Diploma 1年半~2年

Certificate

基本的にはCertificateⅠからⅣい行くにしたがって、徐々に難易度が高くなっていきます。学んだことや資格を仕事へ繋げたい場合、CertificateⅣを目指しましょう。留学生はDiploma以上を目指していることが多いです。つまりCertificateレベルを目指すのはあまり得策ではありませんね。

Diploma(1年~2年)

Certificateとは違い資格として履歴書に書けるレベルになります。Advanced Diplomaよりも劣りますが、大学編入へのパスウェイともなりますので、十分この資格でもいいと思います。

Advanced Diploma(1年半~2年)

現地の人だとこのくらいのレベルを取っていれば就職ができるものとして働いていけるレベルになります。高いレベルでの専門性を持っているとみなされます。。

Bachelor(3年~4年)

大学の学士と同じレベルです。TAFEでも一部のコースでは、大学の学位と同等の資格とみなされます。

TAFEの特徴

TAFEの特徴としては、しっかりと設備が整っている教育機関ということや、幅広いコースが魅力だと言えます。また、専門職としての実践的な経験を積むことができますし、大学編入へのパスウェイともなります。また、コースには現地のオーストラリア人が多くコースによっては大学よりも現地らしさを感じられることもあります。

費用も大学よりも抑えられていることが多く、1年での授業料は半額くらいになることもしばしばです。そのまま編入してしまえば留学の授業料を抑えて大学終了することも可能です。
だからと言って年齢層は様々で、高校を卒業したばかりの18歳の学生だけでなく、30代や定年退職した60代など、さまざまなバックグランドを持った人たちが多くいます。

語学学校よりもより高度な英語力が求められますし、大学とも違う刺激を受けられることがTAFEの特徴だと言えます。

TAFEへの入学条件

TAFEの入学に必要なものとしては下記のものが必要です。

・最終学歴の成績証明書(英文)
・最終学歴の卒業証明書(英文)
・英語力(IELTS 5.5~7.0)
・出願書
・パスポートのコピー
・作品集やポートフォリオ(デザイン系のコース)

英語力に関しては、基本的にはIELTS(アイエルツ)のアカデミックで5.5以上が必要です。英語力が高度に求められる医学、翻訳・通訳などのコースは、6.0~7.0を求められる場合もあります。

入学時点で英語力が足りない場合は下記の方法で入学することもできます。

・独学してIELTSのスコアを取得(これが通常の入学方法)
・TAFEと提携している私立の語学学校を修了する
・TAFEの付属語学学校を修了する

TAFEに入りたいけど英語力がまだ足りないからどうしよう・・・という方はIELTSを受けつつも、TAFEに入れる付属語学学校へ通うといいでしょう。語学学校の入学退学は1か月単位でかなりフレキシブルなので、IELTSが取れた時点でサクッと退学してTAFEの入学の次期(2月と7月)までバイトをしながら待つということが可能です。
語学学校の費用も抑えられるため、おすすめです。

TAFEの入学時期

TAFEの入学時期は、語学学校と違って固定されています。
語学学校は月の頭だったらいつでもいくことが可能ですが、TAFEの入学時期は大学と同じで2月か7月です。(3セメスター制の大学もありますが。)

語学学校からTAFEへの進学

TAFEは私立やTAFE付属の語学学校と提携をしていることが多く、IELTSの基準点が満たない場合は語学学校から入学することが可能です。
IELTSを取得しなくとも、ダイレクトエントリーコースという語学学校を経由することによってTAFEへ入学することができるようになります。

まずは現地での暮らしに慣れてからTAFEに行きたいという人もこの「ダイレクトエントリー」という方法でTAFEに行くと、現地の生活になれるし良いかと思います。

例としてTAFE Queenslandのホームページを見てみるとかなり多くの語学学校が提携していることがわかります。

・BROWNS ENGLISH LANGUAGE
・EMBASSY ENGLISH
・ENGLISH UNLIMITED
・SMEAG GLOBAL EDUCATION
・ILSC EDUCATION GROUP
・IMPACT ENGLISH COLLEGE
・INTERNATIONAL HOUSE BRISBANE ALS
・KAPLAN INTERNATIONAL COLLEGES
・LANGPORTS ENGLISH LANGUAGE COLLEGE
・NAVITAS
・QUEENSLAND ACADEMY OF TECHNOLOGY (QAT)
・SHAFTSON
・TOWNSVILLE INTERNATIONAL ENGLISH SCHOOL
・UNION INSTITUTE OF LANGUAGE
・CAIRNS COLLEGE OF ENGLISH AND BUSINESS
・ELSIS
・INFORUM EDUCATION AUSTRALIA
・LEXIS ENGLISH
・SACE WHITSUNDAYS COLLEGE OF ENGLISH
・SPC GROUP
・Holmes College of English

語学留学をした人なら、よく聞いたことあるような学校が多いと思います。有名どころの学校がかなりあるので、留学代理店に一度問い合わせをしてみてもよいでしょう。

TAFEから大学進学

TAFEで取得できる資格はたくさんあります。

Certificate Iという初歩的なものからDiplomaレベルまであり、期間はそれぞれ4か月~3年までと様々です。学士号ですら取得できるTAFEも中にはあります。

TAFEの多くは大学と提携をしており、TAFEの資格と大学の学士号を取得できるようにしています。「Diploma to Degree Pathways」プログラムがあるので、TAFEでDiplomaやAdvanced Diplomaなどのコースを一定の成績で修了すれば、大学の2年次(もしくは3年次)に編入することができます。

この制度を使えば、高額な大学の費用を抑えることができ、TAFE経由でオーストラリアの大学に進学することもできます。そのためには、希望のコースが大学とリンクしているかどうかもチェックしとくことが大切です。

例えばTAFE Queenslandの場合ですと以下の大学と提携しています。

University of Canberra
Federation University Australia (バララト・アララト・ホーシャム・スタウェル・チャーチル)
Queensland University of Technology (ブリスベン)
Griffith University (ブリスベン・ゴールドコースト)
Australian Catholic University(全国)
University of Southern Queensland(トゥーウンバ・スプリングフィールド・イプスウィッチ)
University of the Sunshine Coast(サンシャインコースト)

Southern Cross University (コフスハーバー・リズモア・ツイードヘッド)
Charles Sturt University
・<a href=”https://saleinfo.tokyo/central-queensland-reputation/”” target=”_blank” rel=”noopener”>Central Queensland University(バンダバーグ・グラドストーン・マッケイ・ロックハンプトン・シドニー・ブリスベン)
University of South Australia(アデレード)
James Cook University(タウンシビル・ケアンズ)
University of Tasmania
Edith Cowan University

例えばですが、グリフィス大学のTAFE ADMISSION PATHWAYSではどのくらいのランクであることが入学の条件かなども記載されております。

・Completed TAFE AQF Diploma provides a minimum Selection Rank of 87
・Completed TAFE AQF Advanced Diploma provides a minimum Selection Rank of 92

この条件や、direct admissionができる、できないもこのページで見ることができます。
Dual Digreeのことに関しても見ることができるので、このコースを狙っている人は事前にチェックしておきましょう。

クイーンズランド州の大学はほとんどTAFEからのパスウェイがあるのに対して、University of QueenslandはTAFEからの入学コースがなかったりするので、そのあたりは注意して事前に調べておきましょう。

語学留学 vs TAFE留学 vs 大学留学

語学学校に通うと英語を母国語としない留学生ために授業を行いますので、学生はすべて留学生となります。TAFEでは、90%以上がオーストラリア人のため、語学学校では知り合えないような人と出会うことができます。また、大学では特定の学部では留学生が多いですが、オーストラリア人が大半を占めるような学部もあります。

語学学校では「英語を学ぶ」ということが主眼に置かれているため、英語を使えるようになるのが目的です。TAFEや大学では「スキルを学ぶ」ことに重きが置かれているため、学べることにはまったくの違いがあります。つまり、TAFEや大学では当然ということになりますし、英語力は現地のオーストラリア人と問題なくコミュニケーションをとり、論文も書けるという程のレベルを求められます。

入学時点で求められる英語力は語学学校<TAFE<大学<大学院と変わってくるため、自分の英語力に合った学校を選ぶとよいでしょう。

もし英語が苦手でも大学まで行きたいという人は語学学校→TAFE→大学と段階的に進んでいくことで英語を克服することもできますよ。

TAFEのメリット

TAFEで勉強をすることによって得られるメリットはたくさんあります。

英語で専門を学ぶことができるので、実践的な教育を受け、すぐに就職ができるような世界的に認められる学位をえられる

海外留学で得られることはたくさんありますが、同じ期間を過ごすとするとTAFEは語学留学よりも多くのことを学べることができます。英語で実践的な教育を受けることでしっかりとした資格を取得できるようになります。
1年間勉強すれば、すぐに働けるようになるのもTAFEの魅力です。

そして、多くのコースが開校されているため就職にも有利となります。

大学留学をしたい人にとっては直接入学もできるし、英語力や費用などが少なくて済む

大学留学を念頭に置いている人にはTAFEで勉強をすることは非常に有益です。
IELTSの点数は5.5でよいので、少し努力すれば取れる範囲になります。ここからTAFEで勉強することによって、より実践的に英語力を伸ばすことも可能です。

また、TAFEよりも高いレベルで勉強を続けて、TAFEから大学への進学や編入することも一般的な進学方法とされています。
特に費用は一般的な大学の費用の半額ほどになるので、1年間TAFEに行くだけでもだいぶ費用を下げることができるでしょう。

少数のクラスが多いので現地の人との交流が生まれる

語学学校に通っていると、現地のオーストラリア人と交流することはなかなかできません。大学でも大きなクラスが多かったりするので、現地のオーストラリア人と交流するのはなかなかできなかったりします。
その点TAFEは色々な年齢層と少人数クラスが多いこともあって、現地の人と交流することが自然と増えます。

TAFEで通うことによってのデメリット

TAFEに通うことによってのデメリットは特にありませんが、あえて挙げるなら情報収集を怠らず、注意点は認識しておきましょう。

TAFEのことをよく調べておく必要があります。例えば、TAFEから大学に編入する際はどんな大学に行くことができるのか?単位取得に関してはどのような授業が行われるのか?どのように評価は行われるのか?ということです。

大学進学にはある程度良い成績を修めておかなければいけません。そのためには何が行われて、どのように評価されるのか?ということを戦略的に知っておく必要があります。

また、大学に入れば1年間(もしくは2年間)は大学では授業を取っていなかったので、その分友人や情報などを手に入れるが遅くなります。そのため早め早めに先回りして準備を行っておく必要があります。

余談ですが、個人的な体験からすると大学も日本ほどではないにせよ、過去の情報などを持ておくことで有利に授業を進めたりすることができます。
私は中国人グループと仲良くしていたおかげもあって、過去の授業の資料などをもらったり見せてもらったりすることもありました。

自分で調べていくことが大切

何よりも大切なのは、自分で調べていくことが大切です。
海外留学していくと困難なことや難しいことにぶつかることはたくさんあると思います。
エージェントに頼りっぱなしだと、自分で動かなければいけないときに、自分から動けなくなってしまうことがあります。

まとめ

このようにTAFEは日本ではあまり知られてはいませんが、オーストラリアではポピュラーな進学形態だといえます。
語学学校に行くだけよりも多くのことを学べますし、大学進学したい人にもメリットがたくさんあります。
大学に行って適性を見極めようとすると、3年くらいの時間もかかってしまいますし、向いてなかったとき大変なことになります。
まずは1年間TAFEで自分の適性を見極めるということもできますし、結構おすすめできるのがこのTAFE留学だといえます。

語学学校留学や大学留学だけではなくこのTAFE留学というのも、人によってはとても魅力的に映るのではないでしょうか。
ぜひともこのTAFE留学も検討してみてくださいね。

オーストラリアの大学ついてはこちらもご参照ください。