英語のパラグラフライティングとはどのようにすればいいのだろうか?
アカデミックライティングを勉強しているときに、パラグラフライティングという言葉を聞いたことがあると思います。しかしどうやって書けばいいのかという疑問が特にIELTSやTOEFLなどのライティング練習中や英語の論文を書いているときにぶつかります。
ポイントやコツを押さえて、練習すれば英語のパラグラフライティングをかけるようになりますのでご安心ください。
IELTSや英語のレポート、論文を書いてきた私がパラグラフライティングのコツをお伝えします。
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Contents
パラグラフとは?
パラグラフはエッセイや論文などの塊の文章といったものです。多くの場合は少なくとも5行の文章から構成されています。実際には一貫していて、統一性のある文章というものがパラグラフを構成しているものです。パラグラフは「文章のグループか文章がユニットを形成しているもの」と定義されていることが多いです。
長さや形式などは一つの論文の中のパラグラフを決定づけるものではなく、例としてジャーナルなどの文章のなかでは一文が長いものだけでパラグラフが構成されていることもあります。
最終的には伝えようとしする主題が含まれていればOKと言われていて、主題=”controlling idea”と呼ばれることが多いです。
パラグラフライティングとは?
パラグラフライティングというのは結局のところ、パラグラフを軸にしてエッセイや論文を書いていくことです。
このパラグラフライティングをすることによって受け手にとって見やすくてわかりやすい文章を伝えることができます。
パラグラフライティングの中には何を入れればいいのか?
パラグラフライティングをしていくにあたって大事なことがあります。それは「何をパラグラフの中に書いていくか?」ということです。大事なものとしては「議題(argument)」と「トピックセンテンス(thesis statement)」の二つがあります。
読み手にとって最も伝えたい大事なことというのは何か?というのはすべてのパラグラフにとって大事なことです。言い換えるなら、書いたパラグラフというものは、主張したいことと各パラグラフを読み手に伝えることだと言えます。
必ずパラグラフに何を書くかを考えるときは、書き始める前にブレインストーミングをしましょう。色々とブラインストーミングの手法はあるにしても、しっかりと文章を組み立てていかないと、一貫性がなかったり、変なものが入っていたりするとそのエッセイや論文全体の主張がぼやけてしまいます。
良いパラグラフを書くには以下のような重要な要素だとされています。
- 自分の主張と関連していること
- 一貫性があり、ロジカルに書くこと
- 主張には必ずエビデンスとその説明がついていること
パラグラフをどのように構成するのか?
パラグラフの構成の仕方は5つほどあります。その構成の仕方としては主張の仕方によってかわってきます。
構成の仕方の5つとしては以下のタイプがあります。
- Narration: 物語を書くように、時系列に記載していきます
- Description: 何かの詳細を書いていきます。どのように見えて、臭いはどうか、味はどうか、音はどうか、どのように感じたかなどです。
- Process: どのように働くか、一個ずつ書いていきます。1つ目、2つ目、3つ目といった順序で書いていきます。
- Classification: グループごとにわけて、トピックごとに説明していきます。
- Illustration: 例をあげてその説明をして例の妥当性をあげて主張をサポートします。
1つのパラグラフをライティングする場合の構成
パラグラフライティングをしていくときは3つの構成からなるのが基本となります。一つずつの構成を見ていきましょう。
トピックセンテンス
先ほどから何回か出ていますが、トピックセンテンスというのはパラグラフの一番最初の文章となり、メインのアイデアを紹介する文章です。
オーストラリアは世界で住むのに最も良い国の一つだ
こんな具合に自分の主張したいことをパラグラフの一番最初に書いていきます。
ただこれだけだと、なんで?となってしまうので、そのためにこの後に続くサポーティングディテールという文章が必要になっていきます。
サポーティングディテール
サポーティングディテールはトピックセンテンスの後に続いて、トピックセンテンスのサポートをして、詳細などを説明していきます。
書くに必要なのは、事実だったり、詳細だったり例を挙げていくことです。
と、長くなってしまいましたが、こんな感じでトピックセンテンスの主張を補助していきます。
そして最後に次ぎのクロージングセンテンスが存在します。
クロージングセンテンス
クロージングセンテンスはパラグラフの一番最後に来るセンテンスで、メインの主張をもう一度主張するための文章です。
ということを添えてあげることで、一番最初の主張をぶらさない役割も果たしています。
押さえておきたいポイント
ここではパラグラフライティングをしていくときの6つのポイントをお伝えいたします。
パラグラフでは1個の議題について述べること
パラグラフライティングを行うときは1つのパラグラフに対して1つの議題を書くようにしましょう。上記でも述べましたが、パラグラフライティングをする場合は議題となることは一番最初の文であるトピックセンテンス(thesis statement)に書くように心がけましょう。
トピックセンテンスを必ずつける
「1個の議題について述べること」と同じようなことになってしまいますが、必ずトピックセンテンスをつけるようにしてください。
これはもはや英語の型だと思ってもらって構いません。この型にはまっていないと基本的にはどんなにいい文を書いたとしても、相手にとってはとても読みづらい文や構成になってしまいますし、書く側としても型が1つでもないと非常に書きづらくなってしまいます。
逆に型があるとすれば、どんな風に書いていったらいいかというのはわかりやすいです。
最初は窮屈だったり、書きにくいなぁと感じてしまうでしょうが、慣れていけば逆にうまくかけるようになります。
論理的かつ転換語を使うこと
トピックセンテンスを書くときは必ずロジックが通るように論理的な順番で書くことにしましょう。
理由が2つあったとしたらAの理由を例とともに議論した後、理由Bの方を議論していく、といったように1つずつ論じていく必要があります。
また、転換語を使うことも重要です。
転換後というのは文脈を変えたいとき、強調したいとき、例を挙げたいときなどに使う言葉です。
例えばですが、as well as, as a result, accordingly, especially, for example, above all, to begin with・・・などなど例をあげればそれこそきりがありません。
例を必ず挙げる
主張したいことがあるとすれば、その主張を助けるようなエビデンスというものが必要になります。統計でもいいですし、引用でもいいいですし、事実でもいいです。自分の主張したいことをしっかりと裏付けられていればOKとなります。
上記の転換語のFor exampleや他にもfor instanceなどの転換語を使ったりして、自分の主張は根拠があるんだ!ということをサポートしてあげましょう。
例を出したら説明を入れる
例をあげたあとは必ず自分のトピックセンテンスの主張と例がどんな関係があるかを示しましょう。その説明を入れてあげると読み手としてはなぜこの例を持ち出したのか?とうのが伝わります。そしてその例がトピックセンテンスの主張と結びつきが強いということを示してくれます。
パラグラフは必ず完結させる
パラグラフライティングを行う際は必ずパラグラフを完結させて終わりましょう。完結させるにあたっては、基本的にパラグラフの一番最後がクロージングセンテンスなので、一番最初のトピックセンテンスの主張を思い出させるために存在します。
このトピックセンテンスをもう一度述べることによって、読み手は「筆者はこういうことを主張したいのか」ということを思い出させる手助けになるのです。
英語のパラグラフライティングのまとめ
ここでもう一度おさらいです。
・パラグラフライティング: パラグラフを軸にエッセイや論文を書くこと
・パラグラフライティングの中には何を入れればいいのか?: 「議論」と「トピックセンテンス」
・パラグラフの構成: トピックセンテンス、サポーティングディテール、クロージングセンテンス
〇押さえておきたいポイント
・パラグラフでは1個の議題について話すこと
・論理的かつ転換語を使うこと
・トピックセンテンスを必ずつける
・例を必ず挙げる
・例を出したら説明を入れる
・パラグラフは必ず完結させる
英語のパラグラフライティングを行う際のコツとしてはこんな感じでした。
これからパラグラフライティングを学んでいく人も、今まさに学んでいる人もぜひとももう一度確認していってみてくださいね。
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